日照は「日影図」で必ずチェツク
日当たりを重視して東京23区の中古マンションを選ぶ人も多いと思います。日当たり良好の住戸で快適な生活を送りたいと考えているなち、「日照」に関して入念にチェックすることが不可欠
といえます。
大半の中古マンションは建物が建てられる前に契約する「青田売り」ですから、購入者は実
際の日照を体験することができません。南向きだから、あるいは上層階だから日当たりが
いいとはかぎりません。たとえ住戸が南向きでも、隣接地の環境次第では、まったく日が
当たらないこともありえるのです。
だからこそ、現地を訪れて、周囲の建物、樹木の状態、鉄塔など日照に影響を及ぼす恐
れのある構造物などの有無を自分の目で確認する必要があるのです。
とはいえ、周囲の構造物などがどの程度日照を遮るのか、一般の方にはなかなか判断で
きないと思います。もし、モデルルームや販売所に用意されていれば「日影図」を見せてもらってください。
日影図というのは、建物の影の形を時間ごとに示した図のことで、マンションのモデル
ルームには、販売中のマンションや敷地に影響を及ぼしている隣地の建物の日影図が置い
てあることもあります。「敷地日影図」はマンションの敷地に隣地の建物の影がどのよう
にかかるかを表し、「立面(壁面)日影図」では中古マンションの何階辺りまで隣地の建物の
影がかかるかを見て取れます。また影の形の表現には二種類あり、朝八時から夕方一六時
までの一時間ごとの影の形を表したものと、等時間日影図(たとえば入時から一六時まで
の間に合計約三時間影になってしまうラインを表したもの)があります。一年のうち一番
日照が期待できない冬至時の日影図で確認します。
補足ですが、上記の影のラインは地面に落ちる影のラインではなく第一種および第二種
低層住居専用地域では敷地の平均地盤面から一・五メートルの面に及ぼす影であり、その
他の地域では敷地の平均地盤面から四メートルの面に及ぼす影になります。たとえば、第
一種低層住居専用地域の一階の部屋の腰窓の窓台の高さが影になるかならないかといった
目安です。
たとえ調査時点で周囲に日照を遮るような構造物などがなく、日影図を見ても問題がなさそうだからといって、安心はできません。購入時点で日当たりがよくても、隣接地に空
き地、駐車場、古い建物などがある場合には、突然巨大な建物が建って、一転して日当た
りが悪くなる可能性があります。
近隣に空き地があるなら、用途地域や建物の建設予定の有無などを事前に確認しておい
てください。また、隣接地が空き地などの場合でも仮想建物での日影図を作成している場
合もあるので、現在の日影図と合わせて見せてもらいましょう。
マンションの周辺環境だけでなく、東京23区の中古マンションの形状・配置によっても日当たりは大きく変わってきます。
先に指摘したE字型やF字型のマンションでは、縦線と横線が交わる部分に近い住戸で
は、中層階から下になると日当たりが悪い住戸が多くなります。
E型やF型だけでなく、複列や「コの字型」のマンションでも、住戸の位置によっては
「自己日影」といって他の棟が日照を遮ることがあります。複列やコの字型の東京23区の中古マンションでも、他の棟からの日影を必ずチェックしておきましょう。
最近では「斜面型」や「地下室タイプ」といった変形マンションが増えていますが、こ
うした東京23区の中古マンションには日照以外にもチェックポイントがあります。
たとえば、丘の上から斜面に沿って階段状に建てられた「斜面型」の場合、日当たりが
よく、広いバルコニーがつくれて開放的な雰囲気を味わえる、眺めがいいなどの長所があ
ります。しかし、一方では崖に面しているので湿気対策が必要になります。崖崩れを防ぐ
対策も要チェックです。
伺様に、地下室タイプに関しても、十分な湿気対策がとられているかどうかの確認が不
可欠です。