中古マンション 東京 23区

中古マンションのベースとなる地盤・基礎

設計図書のなかに必ず入っている重要データの一つにボーリングデータがあります。こ
れは、マンションの敷地の性質や堅い地層の位置を調べたもので、中古マンションのモデルル
ームや販売センターでも確認できます。
中古マンションなどの建築物には、地盤と建物の間に、建物を支える「基礎」と呼ばれる部分があります。建物の基礎は、ボーリングデータなどで判明した地盤の状態や建物の形状
などを勘案して、どのようにつくるか決定されます。
建物の重量や規模によって基礎のつくり方は異なりますが、マンションのような重い建
物の基礎は、必ず良好な地盤に届いている必要があります。
ここでいう「良好な地盤」とは、N値(六三・五キログラムのハンマーを七五センチメ
ートルの高さから自由落下させ、サンプラーと呼ばれる金属性のものを三〇センチメート
ル貫入させるのに要する打撃回数のこと)が五〇以上ある地盤のことです。N値が一なら、
一回ハンマーを落としただけで条件を満たすということですから、相当軟弱な地盤という
ことになります。
マンションの基礎工法には、直接基礎(べた基礎)工法と杭基礎工法があります。一般
に、良好な地盤が地表近くにあれば前者、地表から深いところにあれば後者が採用されま
す。
杭基礎工法の場合、良好な地盤に達するまで杭を打ち込むのですが、杭基礎の先端を支
えるのに適した地盤のことを「支持層」といいます。日本建築学会では「N値五〇以上の
層が五メートル以上」あれば支持層とみなしています。N値五〇以上の層が五メートル以上連続している地盤まで杭を打ち込み、建物を支える基礎とすることが望ましいというこ
とです。
良好な地盤が地表近くにあっても、その深さが敷地内で大きく異なる場合には注意が必
要です。地盤が不均一だと、基礎がしっかりしていなければ不同沈下(不均一に沈む現
象)が起こり、建物が傾く恐れがあります。
地盤が軟弱だった場合には、地盤改良や地盤補強といった地盤対策を施しているはずで
すが、「地盤改良をしていれば安心」と一概にいうことはできません。
ボーリングデータによるN値や、N値五〇以上の地盤の位置(地表からどのくらいのと
ころにあるか)は設計図面の構造図に記されています。必ず確認しておきましょう。