東京の中古マンションに役立つ設備
すでに指摘したように、これから建てられる東京23区付近のマンションは新耐震基準に基づいて設計・
施工されるので、大地震が起きても建物が倒壊することはなく、建物内の人命は守られる
はずです。
耐震工法という言葉を聞いたことがある方もいると思いますが、耐震とは地震に耐える、
すなわち建物が倒壊しないという意味です。
耐震性という観点からマンションの構造をみると、「耐震構造」「免震構造」「制震構造」
の三つに大別できます。
こうせい
耐震構造は、地震の揺れを建物全体で受け、建物の"剛性"によって倒壊・崩壊を防ぐ
ものです。免震構造、制震構造以外のマンションはすべて耐震構造といえます。したがっ
て耐震構造自体は一般的なものですから、セールスポイントにはなりません。
倒壊はしないといっても、耐震構造では地面の揺れが直接建物に伝わるので、家旦ハなど
が転倒する恐れがあります。
そこで、地震の揺れが直接建物に伝わるのを防ぐことを目的に開発されたのが免震とい
う技術です。
通常、建物は地盤の上に建っていますが、この建物と地盤を切り離し、地震の揺れが直
接建物に伝わらないようにする構造のことを免震構造といいます。
具体的には、地盤と建物の間に免震装置を置き、地震の際にはその免震装置が地震のエ
ネルギーを吸収して、揺れを低減します。揺れを低減することで地震が起きても建物の損
傷が少なく、家具の転倒も少なくなることが免震構造の特徴です。・王に建物の下部に設置
される免震装置はゴムと鋼板をバウムクーヘンのように何層も重ね合わせた積層ゴムでできています。ゴムに鋼板をはさむことで重い建物荷重からの鉛直方向の力にも耐えるよう
になっていて、日本では二〇年前から施工されていますが、実験では、六〇年後の耐久力
までクリアしています。
ただし、コストが高くなる、免震装置のメンテナンスが必要で修繕積立金の額が高くな
るなどの問題点もあります。その多くは、コストを分散できる超高層マンションや大型マ
ンションにみられます。
制震構造は、地震の揺れを吸収する制震機構が建物に取り付けられているものです。具
体的には地震の揺れを軽減することで建物の損傷を防ぐ効果があります。
マンションによっては、「耐震工法」「免震工法」「制震工法」という表現が使われてい
る場合がありますが、基本的な考えは同じです。免震工法を用いて免震構造のマンション
を建設してあるということです。
こうした東京の中古マンションの耐震性については、パンフレットで確認することができます。た
だし、安全面、費用面の双方を考慮すると、どの構造・工法がベストというものではあり
ません。